<AIが奪う仕事、変わる就職戦線

──Z世代の危機と日本の予兆>

2025/10

📌目次

・はじめに

・米国:AIが新卒雇用を直撃

・日本:まだ予兆だが、確実に進行中

・おわりに:AI時代のキャリア戦略

<AIが奪う仕事、変わる就職戦線──Z世代の危機と日本の予兆>

参照:AI就職氷河期が米Z世代を直撃している(ニューズウィーク日本版)

 

はじめに

AIが社会を便利にする一方で、「仕事を奪う存在」としての側面が現実味を帯びてきました。米国では、Z世代(1990年代後半〜2010年頃生まれ)の若者たちが“AI就職氷河期に直面しています。

そしてその影響は、日本にも静かに忍び寄っています。

 

米国:AIが新卒雇用を直撃

2025年現在、米国の失業率は4.3%と4年ぶりの悪化。特に新卒者の失業率が高く、AIによる職業の置き換えが要因とみられています。

  • 会計・法務・カスタマーサービス・ソフトウェア開発などの初級職がAIに代替されつつあり、
  • データ処理や事務職もAI化によって削減。
  • 若者の最大関心事は「環境問題」から「AIによる雇用喪失」へとシフトしています。

政権の対応も分かれています。トランプ政権は移民規制と職業訓練を重視する一方、民主党内ではAI規制やベーシックインカムなどの議論が進んでいます。

 

日本:まだ予兆だが、確実に進行中

日本では、人口減少と高齢化による「人手不足」がAI導入の主な動機です。しかし、ホワイトカラー職のAI代替はすでに始まっています。

 

実例:

  • メガバンク(三菱UFJ・みずほなど)が数万人規模の事務職削減を発表
  • コールセンター業務のAIチャットボット化が急拡大
  • 中小企業でも生成AIによる営業資料・契約文書の自動作成が普及

 厚労省の調査でも「事務職の雇用は減少傾向」とされており、文系新卒者の就職先は縮小気味です。

 

変わる就職戦線:求められる人材とは?

 企業は「即戦力」「専門性」を重視する傾向を強めています。ITAI・データ分析などのスキルを持つ人材は引く手あまたです。

特に**AIを使いこなして付加価値を生み出す能力(プロンプトエンジニアリングやAI活用企画力)」**を持つ人材が重要である。

従来型の事務職や汎用的スキルでは厳しい状況が続きそうです。

 

おわりに:AI時代のキャリア戦略

AIによる雇用の変化は、米国だけの話ではありません。日本でも「新卒大量失業」という形ではなくとも、静かに職種の地殻変動が起きています。

 

若者にとって重要なのは、「AIに代替されにくいスキル」を身につけること。創造性、対人力、専門性──これらを磨くことが、AI時代のキャリア戦略となるでしょう。

 

 

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